したまちの本領発揮。
浮き世にも人の情けが身に沁みる

Two-Point Spirit

お預かり致します2013

概要
質屋はどんな商売をしているか知っていますか?物を預けてお金を借りる所であり、お客様が大切にしている物を預かる商売です。この質屋は「物にはすべて価値がある。価値のない物は存在しない」を信条に営業しています。お金を貸してくれるだけではなく、物に対する想いも一緒に預かってくれるという不思議な質屋。あなたも、暖簾をくぐってみませんか?

チケット購入に関して
料金:前売 2,800円/当日 3,000円(9.12昼公演のみ前売当日共に1,400円)
【 全席自由 】区民割引:2,300円
チケット取扱い:バスタinc(03-6457-7099)/劇団(URL www.tps-theater.com)
問合せ:劇団(info@tps-theater.com)
スケジュール
9.12(木)14:00〜/19:30〜
9.13(金)19:30〜
9.14(土)14:00〜/18:00〜
9.15(日)14:00〜/18:00〜
9.16(月・祝)14:00〜
開場は開演の30分前
スタッフ・キャスト
作・演出:言成三也  
出演:大岡 綾子/齋藤 航/北嶋 マミ/夏樹 弘/斉藤 匠/高村 武幸/齊藤 匠/笠井 徳子/伊藤 真美/土居 清光 他
アクセス
>Google マップで見る 戸野廣浩司記念劇場 台東区谷中3-19-5 結城ビル B1F

FROM

昭和の初期の良き頃に、庶民の味方であった質屋さんのっていうのを書きたかった。
Two-Point Spirit

-昨年は、花やしきで公演をしていただきましたね。1年経ちましたが。
その間に、今回の公演の初演があったんですね。
 
大岡:去年の5月に、高田馬場の小さな小劇場でやらせていただきました。
 
-今回のお話しは、質屋さんが舞台なんですか?
 
大岡:はい。もともと作品をつくるきっかけになった質屋さん、アポイント取っていろいろお話を聞かせてもらった質屋さんがあるんですけど、
 
-それはどこに?
 
大岡:横浜のほうに。それで、そのお店にいろいろと全国的に発信していただいたおかげで、全国の質屋さんに興味を持っていただくことになり。
 
-あの、Netで、検索かけたら大岡さんの名前がいっぱい出てくるんですよ(笑)
 
大岡:そうなんですか(笑)。
 
-「きれいなお姉さんが来てどうしたらこうしたら…」って「宣伝して行きました」って、質屋さんが。私、質屋さんのブログって初めてみました(笑)。
 
齋藤:そこの質屋さんです、きっと。
 
-そもそも、これはどういう企画なんですか?
だって質屋さんって私も行ったことないですよ(笑)
 
齋藤:僕らも行ったことないです(笑)。
 
大岡:今の人には、質屋さんってリサイクルショップみたいなイメージしかないんですよ、もちろん私たちも、いらないブランド品を売るところみたいなイメージしかなかったんで、実際にお芝居をやるようになって、質屋さんの意味を知るみたいな感じでした。
 
-意味を知るみたいなところからの始まりですか?
 
大岡:最初は本当に。形態がどういうものなのかということからでした。
 
-そもそも、どうして質屋さんというテーマを選ばれたんでしょう?
 
言成:まず最初は、「想い」という言葉をテーマに長セリフの芝居を作ろうと思ったんですよ。形のあるものに対して想いがあったり、ないものに対して想いがあったり様々あると思ったんですけど、ある程度の共通項を作ろうと思って「ものに対する想い」を考えました。良い想い、悪い想い全部含めて、全部背負って生きてきている筈なので、それをちょっと象徴的に、「物と想い」ということを考えたんですね。
 
-それで質屋さん。
 
言成:僕も、年代的には質屋に行ってない世代なので、俗にいう団塊の世代の人たちくらいまでですよね。
でも、調べていくうちに質屋のいいところっていうのは、お金が返せなくても物を取られて終わりだっていうことなんですね。その後、金利が雪だるま式に膨らんで命まで・・・っていう状況にならないのが質屋さんなんですね。
 
-なるほど。
 
言成:でも物を返せないと、その預けたものがどっかへ行ってしまう。
 
-いわゆる、質流れっていうやつですよね。
 
言成:そうそう。そうやって自分の中では大事なものを失ってしまうというところでもあるんですね。それで、物への想いをきちんと確認するっていうことからたまたま、質屋さんっていうところに行きついたんですね。
で、横浜の質屋さんのブログを見ているうちに、あ、「想いと物」っていうのを質屋さんという形態で書けそうだなと。
 
-物との関係で、想いを語らせようと。
 
言成:はい。で、お話しを伺うと、やっぱり今一番多いのは、亡くなった方の遺品を質屋さんに持って行って整理される方みたいなんですね。亡くなった方への想いで、取っておきたいものはあるんだけど、住居の問題とか相続税の問題とかで、断腸の想いで出していらっしゃると言う方もいらして。
そうやって、一つの物に対して一つの想いっていう図式にして、お客さんに提示することによって、皆さん、どう考えていただけるかな、と。
 
-面白いですね。
 
言成:で、今の子って、僕らもそうなんですけど、安かろう悪かろうの物を使ってそれで終わらせてしまうことが多いじゃないですか。でもその中でも自分の中でお金いっぱいためて一生懸命買うものとかがあって。
そんな、いろんな人がいろんな形で人に対する、モノに対する想いっていうものを持っていることがあると思うので、それをオムニバス形式で作ってみようと。
 
-はい。
 
言成:初演のときに、たまたま母の日が千秋楽だったんですね。で、アンケートに「母の日のプレゼントを買って帰ります」っていう方がいらしたりとか。
 
-いいですね。
 
言成:あと、小劇場ってセリフ劇っていうのが減ってますよね。で、若い子がどれくらいできるかということで、長い台詞を、短くても1ページ半っていうのを書いたんですね。
 
-それは大変(笑)。
 
言成:結果、若いお客さんとかどうなのかなと思ったら、案外皆さんちゃんと聞いてくださって。皆さんこういうお芝居いいですね、って評価してくださったので。
ごまかそうとしている今の状況を、見直すというような。
もう一回、セリフをちゃんとやるっていうね。
 
-台詞をじっくり聞く芝居というのは面白いですよね。
でも、大変ですよね。
 
齋藤:大変です。
 
大岡:オムニバスなんで一つ一つは短い時間の中で、見せて行かなくてはならないので
 
齋藤:構築していくものは皆違うのですが、それぞれの想いを最後につなげなくちゃならないんで。全部受渡していかなくちゃいけないんですね。
 
-リレーみたすね、駅伝ていうかね。
 
齋藤:そうですそうです。
 
-駅伝かな?短距離じゃなさそうですものね。
 
大岡:アンカーは、最初から走っているけどアンカーです。
並走しているアンカーです。
 
-台詞を覚えるのは得意ですか?
 
大岡:私は、わりかし早い方かな。覚える方法は、お風呂場です。
半身浴しながらと、あとは喫茶店とかで、本を読むようにひたすら覚える。
 
-ある程度音が入っても平気?
 
大岡:それくらいの雑音は、聞こえないんでしょうけど、それくらいの周りの物音がある環境が、おうちで一人で読んでいるよりぜんぜんよくて、覚える時期になると、一人で喫茶店に行きます。
 
-読む派なんですね。
 
大岡:書いたりもしますけどね。
 
-どうですか?
 
齋藤:僕は、お風呂で読む人。
 
-台本がくしゃくしゃになっちゃう。
 
齋藤:読み込んだ風に見える(笑)。
 
-読み込んだ風に見えるけど、実はお風呂でくしゃくしゃだという(笑)。
 
齋藤:ある程度声を出しても平気なんで、お風呂って。
 
-いい声に聞こえるしね。
 
齋藤:そうですそうです(笑)。
 
-得意ですか?覚えるのは。
 
齋藤:覚えるの、苦手です。
なかなか覚えられない。
 
-初演のときは大丈夫でしたか?
 
齋藤:冒頭がスコーンってぶっ飛んだってことはあります。
 
-それは大変(笑)。
質屋さんって最初に入ったときってどうでした?
 
大岡:その横浜の質屋さんには、最初ブログを見て、アポを取って伺ったんです。
けど、やっぱり入るのってちょっと勇気が。そういう理由で行くってわかっていても、入るのにちょっと緊張するじゃないですか。
 
-そこは、昔ながらの質屋さんですか?
 
大岡:そうですね、わりかしまだ、戦後立て直したらしいですけど、地元の質屋さんみたいなところで。
 
-今、暖簾はかかってないんですかね。
 
大岡:暖簾は、ガラって開けた奥にかかってました。ちゃんと格子戸があって。
いろんなお話を聞かせていただいて。本当は、一般の人がみちゃいけないところまで見せていただいたんですよ。奥の質蔵とかまで。
 
-へえ。
 
大岡:その質蔵に入った途端、現代じゃない感じです。一つ一つ大事にちゃんと預かっていらして。
-昔からのすごい年代のものってあるんですか?
ビックリしたものはありました?
 
大岡:やっぱり、お着物とかが多いですね。あとダイヤとかっていう貴金属系が、今は多いらしいですけど。
 
-これいくらになりますか?とか聞いてみました?
 
大岡:いや、個人情報なので深くは聞けなかったんですけど。
 
言成:今は、質屋さんを蔵の代わりに使っていらっしゃる方が多いんですって。
 
-なるほど、預かっていただけるから。
 
言成:調べて分かったんですけど、すごい大変な商売なんですね。
質屋の蔵ってあるじゃないですか、あれがないと質屋ってできないんですよ。
 
-調温調湿がちゃんとしてないと駄目ってこと?
 
言成:ええ。で、要はそうしないとモノは預かっちゃいけないってことになっているので。
だからリサイクルショップはないですよね?
 
-はい。
 
言成:あれは買い取りだからいいんですよ。
 
-自分のものになっちゃうからね。
 
言成:預かっているものっていうのは、質の期限が来るまではお客様のものなので、絶対に破損とかできないので。
 
-なるほど、火事とか泥棒とか災害、全部だめなんだ。
 
言成:そう。で、逆に質屋さんていうのは何がもうかるかっていうと引き出しに来てくれるのが一番儲かるんですよ。
 
-はい。
 
言成:例えば10万円で預かったとしますよね、でもそれが11万12万で売れる保障っていうのはどこにもない訳じゃないですか。だから、引き出しに来てくれて金利をいただくのが、質屋さんにとっては一番儲かるんですって。
 
-へえ、それ意外。流しちゃったほうがいいのかと思ってました。
違うんだ。
 
言成:それが質屋さんで。今の大きいところは転売が目的なので、例えば小さい質屋さんだったら10万円のものを、6万くらいでした引き取ってくれないわけですよ。
売るのが目的なんで。
 
-ドラマとかに出てくる質屋さんって、「受け出しに来るんだろう」みたいな取っておくみたいなシーンとかありますよね。
その部分に人情味があるんだろうなと思ってました。
 
大岡:質屋さんも営業時間中なので、途中でちょっとお客さんがいらして、みたいなタイミングもあって。月々の利子だけ払いに来て、っていう人もいて「じゃあ、また来月ね」とかっていう掛け合いとかも聞けて。
 
-その取材が、ブログに出てくるんですね(笑)。
 
大岡:今回の舞台の「物への想いを語らないと預からないっていう設定は面白いけど、実際は聞かないのに語っていく人が多い」って。
やっぱり大事なもなので、語っていく人はすごい多いですって。
 
-ドラマの「ゲゲゲの女房」で質札とか出てきましたよね。
 
大岡:質札っていうものも知らなかったですからね。
 
-質草、質札、質流れ…あとどんな言葉がありましたっけ?
舞台を観るときに、わかっていたほうがいいことはありますか?
 
齋藤:いや、ないです。見に来た人たちに質屋を知らない世代が、本当に多かったんですけど、でもすんなりと入って頂いているので。
そうですね、「物を売りに来るだけの場所でない」ということをわかっていていただければ、何も知識はいらないです。
 
-リサイクルやさんじゃないよって。
 
齋藤:そうですそうです。
 
言成:昭和の初期の良き頃に、庶民の味方であった質屋さんのっていうのを書きたかったので、だから預けにきたものも「本当に預かっていいんですか」って差し戻したりね。だから、正直言うとあんまり預かってくれない質屋さんなんですけどね(笑)。
「本当にいいの?預かってって」
 
齋藤:商売ベタなね(笑)。
 
-なるほどね。考えさせる場でもあるわけですね。
質屋さん、ちょっと興味出てきました。公演楽しみにしております。
 
 
-なるほどね。考えさせる場でもあるわけですね。
質屋さん、ちょっと興味出てきました。公演楽しみにしております。
 

Two-Point Spirit(大岡綾子・齋藤航)

  • したまち演劇祭応援部による感激★観劇レポ
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2013年8月20日(火)-9月16日(月・祝)SHITAMACHI THEATER FESTIVAL IN TAITO 2013
激場へ。

雷5656会館(ときわホール)/木馬亭/東京キネマ倶楽部/上野ストアハウス/浅草見番/東洋館/浅草花やしき(花やしき座)/戸野廣浩司記念劇場

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