
感激★観劇レポ Mon Famille (モンファミーユ) 「ニャン義なき戦い」
声がいい。何よりも声がいい。観る人によっては、舞台と客席をところ狭しと駆けまわるところがいいとか、テンポがいいとか、猫のしぐさがかわいいとか、ハッピーエンドなところがいいとか、知人が出てるからとか、いろいろイチ押しなところがあると思うけど、声派なので、声がいいのが何より心地よい。でもそれだけじゃない。
ふだんは高齢者施設を回っての芝居らしい。おじいちゃんおばあちゃんを飽きさせない工夫や制約、いろいろあると思うけど、それは結局、誰にでも受け入れられるストーリーやあたたかさにつながる。そりゃそうだ、おじいちゃんおばあちゃんだって、今さら誰かを待ったり生きるべきかどうか問うなんてしたくない。人生を楽しみたいのだ。そういう物語だから、子どもたちが観ても(まだ「見ても」かな)楽しめる。
一つ気になるのは、世の中にはイヌ派とネコ派がいるらしいが、イヌ派への配慮がなかったことだ。確かにあのエンディングになるには猫であるほうが良いし、「ワン義なき戦い」だとちょっとくるしい。それはそうなのだが、やはり今度は、ぜひイヌ派のみなさんが喜ぶ芝居を作ってほしいものだわん。
それにしても、去年もあったのに観逃した。今はそれがものすごくざんねんだ。
HAMA