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感激★観劇レポ 文学座有志による万太郎の世界「久保田万太郎の世界」

[不幸]
[一周忌]
黙って渡された封筒に入っていた、題名が上のふたつだ。
意図があるとしたら...(落ち込まそうとしてるとしか...)
そう思って落ち込みながら、とぼとぼと雷門、仲見世、浅草寺を抜けて言問い通りへ出る。
(...まあ、職場を盛り上げるためとはいえ調子に乗って騒ぎすぎてるしなあ...)
密かに尊敬している、物静かな部長から渡されたのはショックだけど。
到着した会場は花街の雰囲気あふれる建物で、訊けば普段は芸者さんの稽古場にもなっているという。
部長のイメージぴったりの趣味だなあ...と思いながら靴を脱いで2階へ。軋む木造階段にもしみじみ感じ入ってしまう。
畳の客席。腰かけられる席は埋まっていたので、座布団席ながら最前列へ。
歴史ある劇団なんだろう。芝居にはとんと疎い自分でも聞き覚えある名前。お客さんは年配の方が多く、心持ち背中を小さくして開演を待つ。
大仰な口上も気取った感じもなく、するすると幕が開く...
...............
変わらず蒸し暑いままの浅草。帰る足取りはこころもち颯爽、気分は前向きにしみじみだ。
シャッターの降りた仲見世通りを、いい気持の若者たちが騒がしくあっちへふらふらこっちへふらふら。
横を通り過ぎる時ぶつかりそうになるのを、微笑ましく思いながら「気ィつけな」なんて言ったりして。

とかあったりしたかもしれませんが。
「久保田万太郎」も「文学座」もよく知らない自分が観て、素直に「良い!」
物語は題名から受けた「家庭内騒動(不穏な方向)」とは打って変わって、「生活風景」から「強さ」を貰える物語。気取らない笑い所があるのがまた、イイ。
ご縁で最前列、見番ならではの舞台で同じ目線。見所は役者さんの所作!
煙管の吸い方から着物のさばき方、足の運び方、しゃべり方。何とも「江戸したまち的な優雅さ」がああ、たまらない。
生の演劇でしか味わえないであろうあの優雅さを身につけたくなる。醍醐味をとくと味わった一夜でした。

P.N 銭形へー子

文学座有志による万太郎の世界 久保田万太郎の世界「不幸」「一周忌」 8.29(木)-9.1(日)/浅草見番 「万太郎の世界」とは、文学座創立メンバーの一人である久保田万太郎の作品を文学座有志によって上演する自主企画公演で、これまで劇団の稽古場にて過去10年間に19作品を上演してきました。この度、縁あって久保田万太郎生誕の地、浅草で公演させて頂くことになりました。独特の「間」が沁みる、古き良き下町の人情ある芝居を浅草花街の見番にてお届けします。地元江戸っ子の皆さま、是非ともご覧ください。"

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2013年8月20日(火)-9月16日(月・祝)SHITAMACHI THEATER FESTIVAL IN TAITO 2013
激場へ。

雷5656会館(ときわホール)/木馬亭/東京キネマ倶楽部/上野ストアハウス/浅草見番/東洋館/浅草花やしき(花やしき座)/戸野廣浩司記念劇場

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